ネット通販の経営に役立つ情報とツールを紹介する初心者支援サイト
ウェブサイトやメールのアドレスには、例えば yahoo.comのドメインと呼ばれる部分があります。このドメインはインターネットで使用されているIPアドレスに代わるものとして考案されたものです。
ドメインはアルファベットや数字、記号などの単語や略号で構成し、覚えやすい任意の名前を使用しますが、IPv4のIPアドレスは32ビットで表現され、この数値は10進数で0~ネットワークに接続されるコンピュータ別に割り当てられる識別番号を意味します。
番号はネットの住所や電話番号に相当し、0.0.0.0~255.255.255.255の256通りが4通りある42億9千4百96万7千296個のアドレスで構成されるIPアドレスの中から例えば124.83.139.192に対応するwww.yahoo.co.jpと言うドメイン名が考案されました。
つまり、http://www.yahoo.co.jpとhttp://203.216.251.233/は同じサイトページを表示します。ドメイン名の各部は規則的に構成され、IPアドレスを例えるとマンションの住所に相当し、そのサブアドレスのポート番号は部屋番を示します。部屋番に相当するポート数はサーバー1台当たりの0番~65535番まで65,536個が存在します。
なお、IPアドレス資源を世界的に管理するIANAは新規に割り当てるIPv4アドレスの枯渇により、32bitのIPv4からほぼ無尽蔵の128bitのIPv6に移行し、従来の10進表記を16進表記に変更した結果、数字のみのIPv4のアドレス表記がIPv6では数字と英字の組み合わせで表記されるようになりました。
また、ポートの利用が可能かどうか特定IPアドレスのポートに無差別送信することをポートスキャンと言います。スキャンの結果、開放状態のポートが発見された場合はそのポートから不正侵入される懸念があります。
通常はルーターやファイヤーウォールの設定でポートを狙った不正侵入は阻止されます。例えば80番はサイト閲覧、25番はメール受信、110番はメール送信などに初期設定され、ドメインにコロンで区切ったhttp://www.yahoo.co.jp:80/で表示されます。
ホスト名のwwwはサーバーがネットに接続した際に自動変換される慣習的な別名で、サーバー業者が独自設定する実名のホスト名はDNSのLOOKUP検索でわかります。サイトアドレスの短縮化
例えばGoogleマップで場所表示するアドレスはとても長く、特に字数制限のあるツイッターでの紹介は困難ですが、Googleの短縮URLサービスは入力フォームに短くしたいURLをコピーペーストで貼り付けて「Short URL」と言う青ボタンをクリックすると、その下に短縮URLが生成されます。
また、英語版ながらbit.lyは短縮URLの最後に「+」を付けると、その短縮URLの元アドレスやアクセス履歴が確認できます。この他にもGoogle ToolbarやFeedBurner向けの機能として提供されるGoogle URL Shortenerなどがあります。ただし、アドレス名をランダムに生成された短縮アドレスは結果を表示するページURLが意味不明の英数字になっており、セキュリティ面での懸念とお客様などにリンクやメールでお伝えする場合にご不審を抱かれることがありますので、注意が必要です。プライベートアドレス
一方、プライベートアドレスはインターネット上に存在しないローカルなネットワークにIPを使って通信するブロードバンドルーターに用意され、LAN内で利用しますが、自動的に割り当てられるこれらのアドレスは192.168.0.0~192.168.255.255です。
Lookup検索
DNSに登録されているサーバー名やIPアドレスを検索できます。(一部非表示あり)
IPドメイン検索はドメイン所有者の企業や団体等を検索します。(一部非表示あり)
IPアドレスはドメイン名が全てに割り当てられていないため、対応ドメインが存在しない場合もあります。
ウェブサーバーの調査
ウェブサイトを設置するサーバーの所有者、OS、サーバソフト、最終更新日、URL登録者、ネットブロック所有者などはNETCRAFTの検索で稼動状況を知ることができます。(Yahoo!JapanのUptimeグラフ例)
ネットブロックの所有者リンクをたどると、そのドメイン関連のサーバ情報が表示されます。Netcraftのツールバーをインストールすれば、閲覧ページのサーバー情報を常に画面表示することができます。
国別ドメインのccTLD
一般的な国別ドメインは「ウェブサーバ名、組織名称や社名、所属機関名、国名」の順で構成されます。しかし、所属機関名のない汎用型jpドメインの「www.yahoo.jp」のような場合があります。
日本のjpドメインを示す代表的な略号は法人企業のco.jp、非営利法人のor.jp、地方自治体組織のlg.jp、ISPなどのネットワークサービス提供者のne.jp、大学のac.jp、任意団体のgr.jp、小学校や中学校等の教育機関を示すed.jpなどがあります。
国を表す略号はuk、hk、krなどの2字でコード化されていますが、jpドメインのセカンドレベルドドメインはPunycodeを利用した日本語.jpで登録できます。
また、日本インターネットドメイン名協議会が管理する「http://日本語.日本」のような自国語表記は表面的な表示は日本語であってもDNSサーバーはIPアドレスを「www.xn--(日本語をASCIIコードで変換した文字列).jp」として識別します。
「www.yahoo.co.jp」を例に見ると次のとおりですが、ドメイン名がわかれば、IPドメイン検索などを利用し、サイトに関する情報や登録者、住所、登録日などもわかります。
- 「www」はサイトのあるサーバー名の一般的な名前を示し、ホスト名と呼びます
- 「yahoo」は組織名や会社名を示し、サードレベルドメインと呼びます
- 「co」は所属機関が企業であることを示し、セカンドレベルドメインと呼びます
- 「jp」は日本国に属することを示し、トップレベルドメインと呼びます
属性別ドメインのgTLD
国や地域と無関係に組織の種別に応じた属性別ドメインは元々米国に属していたものですが、格安で誰もが簡単にこれらを取得できるため、世界中に広く普及しています。
- 営利目的の組織を表すcom
- ネットワーク関連事業者や団体を表すnet
- 非営利組織を表すorg
- infoのドメインを所持したい組織を表すinfo
- 一般企業を表すbizなど
インターネットプロバイダの多くは自分のウェブページを公開できる無料サービスを提供していますが、このサービスを利用したサイトの開設はプロバイダが保有するURLの下位に属するのでURL名は長くなります。
例えば「http://www.geocities.jp/tail-2net/」のように提供されるアドレスの下位にユーザー名と言う形式になります。同様にメルアドも「tail_2net@geocities.jp」のような形式になります。
独自ドメインのURLは「 http://www.tail_2net.jp」になって、メルアドも「owner@tail_2net.jp」のように短く、覚えやすく商用に適します。つまり、独自ドメインのメリットはURLやメルアドに同じドメイン名が使用できることにあります。
通常、無料のサーバーを利用できるインターネットプロバイダは商用不可や指定外のCGIが使用不可のため、後で有料のレンタルサーバー事業者へ変更せざるを得ないケースが生じます。
本格的な運営を目的にサーバーを変更すれば、URLやメルアドの変更も当然必要です。検索エンジンの再登録に加え、変更前後のお客様への連絡や名刺の刷り直しなどの作業が必要で、お店の信用低下にも影響します。ドメインの確認
ドメインを取得するには、自分が取得したいドメインを管理するNICに申請する必要があります。また、ドメインの多くは3字~63字以内の半角英数字、ハイフン「-」以外での登録はできません。
既に登録されていると取得できないので、申請前にjpドメイン名登録情報検索やANSI Whois Gateway、whois情報検索のIPアドレス(ドメイン)検索サービスでWhois情報の確認が必要です。ネット上のURLやメルアド発信元のドメイン調査
これらの情報はaguseを利用すると、WHOISの基本的な運営者情報の他にサイトのスクリーンショットやサーバ所在地のGoogleマップ表示、国内外のブラックリスト記載の有無などの情報を得ることができます。
gTLDのWhois(英語表示) JPドメイン名のWhois(日本語表示) 登録ドメイン名 登録ドメイン名 レジストラ名 – 登録ドメイン名のプライマリ、セカンダリネームサーバ 登録ドメイン名のネームサーバ ドメイン名の登録年月日 ドメイン名の登録年月日 ドメイン名の有効期限 ドメイン名の有効期限 ドメイン名の登録者名及び住所 ドメイン名の登録者名(ne.jpドメイン名はネットワークサービスの名前) 技術的な連絡の担当者名、住所、電子メールアドレス、電話番号 技術的な連絡の担当者名、所属組織名、電子メールアドレス、電話番号(属性型・地域型JPドメイン名の場合) 登録に関する連絡の担当者名、住所、電子メールアドレス、電話番号 登録に関する連絡の担当者名、所属組織名、電子メールアドレス(属性型・地域型JPドメイン名の場合) – 登録者への連絡窓口担当者名、電子メールアドレス、電話番号、*Web Page、*住所(汎用JPドメインの場合、*は登録者は公開/非公開の選択が可能) jpドメインの登録
jpドメインを希望する場合はjpドメインレジストリのJPRSが指定するレジストラに申請します。jpドメインの多くは主に法人や組織を対象としたものになっています。ただし、申請の手続きは大変面倒で、1法人に1ドメインしか取得できません。
そのため、申請条件が厳しく、手続きも煩雑で法人は登記簿謄本や代表者の印鑑証明を提出し、ドメインの取得後も利用する場合は維持管理費が必要です。これを滞納したり、支払わなかった場合はドメインの所有権が抹消され、使用できなくなります。
jpドメインは海外ドメインの取得に比べ一般に高額ですが、現在はcomよりjpの登録件数が多くなっており、ne.jpは個人でも取得することができます。gTLDドメインの登録
gTLDを希望する場合はドメイン全体を統括するICANN認定のレジストラに申請し、レジストラの下に存在する登録申請のリセラを経由するのが一般的です。gTLDの中でもcom、net、orgなどはjpドメインより割安で、誰もが何個でも取得できます。
これらのドメインを格安海外レジストラに申請する場合は英語サイトでの申し込みやカード決済が必要ですが、ムームードメインはcom、net、orgが年950円、日本語.jpが年3,360円で取得できます。
国内の格安レンタルサーバー業界で著名なロリポップ!の共用サーバは月額263円で共用SSLも利用できます。国内有数の大容量・高速バックボーンを有するさくらのレンタルサーバ
や月500円で利用できるおちゃのこネットなどもお奨めです。
また、SSL機能の不要なお店であれば、月額525円で独自ドメインやYahoo!アクセス解析が付き、商用サイトに不可欠なフォームメールなどのCGI設置が可能なYAHOO!JAPANが提供するジオプラスを利用することができます。プライベートドメインの登録
ドメイン名の登録者情報は技術的な問題を迅速に解決するため、消費者保護や商標、その他法律の遵守、不正行為の防止などの理由により、登録機関を通した場合も公共のデータベースに一般公開されます。レンタルサーバー事業者を登録者とし、登録者の個人情報をWhoisに公開しないサービスもあります。
【参考】
本サイトはムームードメインのドメイン取得費年間950円とロリポップの共用レンタルサーバー年間利用料3,150円の月額平均342円で運営しています。独自SSLを選択できるレンタルサーバーのhetemlは容量118.6GBが月額1,500円から利用できます。